早引き!お墓と納骨のこと 冠婚葬祭事典㉒

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納骨の基本

納骨は初七日から四十九日までに行う

「納骨」は、墓地内に設けられた個別の墓(墳墓)や納骨堂という施設に遺骨を納めることをいいます。納骨の時期は特に決まっていませんが、すでに墓所がある場合は、葬儀当日、または初七日や四十九日の法要に合わせて墓地に出向き、仏式なら僧侶の進行で納骨式を行い、納骨することが多いようです。
火葬場から遺骨を自宅にもち帰るときは、後飾り(中陰壇・ちゅういんだん)といわれる小机を設けて、遺影、位牌とともに遺骨を並べて安置します。

墓がない場合は一周忌を目安に準備

忌明けの四十九日までに墓の準備ができていない場合は、自宅に安置するか、寺院や霊園などの納骨堂に一時的に預ける仮納骨ができます。納骨堂は、1~3年以内などと使用期間が設定され、期限が来たら再度契約して、料金を支払う必要があります。墓は、一周忌を目安に建てるケースが多く、仮納骨は、長くても3~5年といわれています。一周忌に間に合わなくても、仏式で三回忌にあたる2年以内には用意したいものです。
墓地はあるものの墓石が間に合わないという場合でも、納骨は可能です。その際は、墓石の代わりに木製の角塔婆を立てておき、汚れたらお彼岸のときなどに取りかえます。しかし、仮の墓碑なので、なるべく早く正式な墓石を建てるようにしましょう。

骨つぼ箱は、遺骨を移動する際に骨つぼを衝撃から守ります。

メモ 神式、キリスト教式の納骨時期

  • 神式
    葬儀当日、または十日祭から五十日祭の間、最近は一年祭の霊祭に合わせて納骨します。神式では、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日
    祭があり、五十日祭が忌明けとなります。最近では、二十日祭、四十日祭を省略するケースが増えています。
  • キリスト教式
    特に決まりはありませんが、プロテスタントは、死後1か月目の召天記念日、カトリックは死後7日目か、死後30日目の追悼ミサで、納骨するのが一
    般的です。


納骨式の流れ

埋葬許可証を忘れずに用意する

納骨の日程が決まったら、遺族、僧侶や墓地の管理事務所などに連絡をします。墓碑に戒名を刻んだり、納骨後に拝石をセメントづけしたりするならば、早めに石材店に依頼を。
納骨は、火葬後に火葬場から発行される「埋葬許可証」がなければ納骨できません。印鑑とともに必ず持参しましょう。

仏式の納骨式には卒塔婆を用意する

浄土真宗以外の仏教寺院では、墓の後ろに卒塔婆(上部に五つ刻みの入った薄い板に、梵字、経文、戒名などを書いたもの)を立てる習慣があります。卒塔婆供養をする場合は、事前に僧侶に申し出ましょう。また、線香などの焼香道具、花、供え物も用意します。

[仏式の納骨式の流れ]

  1. 納骨する
    墓石の下に骨つぼを安置します。
  2. 卒塔婆を立てる
    墓石の後ろに追善供養のための卒塔婆を立てます。
  3. 生花などを墓前に供える
    花、供物、線香を供え、墓石に水をかけます。
  4. 僧侶が読経を行う
    静かに拝聴します。
  5. 参列者一同が焼香をする
    一同の焼香がすんだら、合掌拝礼をします。

※仏式の納骨式の一般的な進め方。宗派や地方によっても異なります。

メモ さまざまな納骨の行いかた

一般的に、納骨は墓の納骨室の床に骨つぼのまま納めますが、地域によっても納めかたが異なります。
土にまく場合は、床が土になっている納骨室に、骨つぼから遺骨をまき、遺骨が土に還ることを願います。
布袋に入れる場合は、故人の戒名を書いた白い布袋に遺骨を移して納骨室に納めます。また、骨あげと同様にはしを使って遺骨を骨っぽから納骨室に
納める方法もあります。

メモ 納骨堂に納骨する場合

納骨壇の前に焼香台を用意し、遺骨を納骨壇に安置したら、納骨式を行います。


納骨式の後

納骨式後は僧侶や参列者にお礼を

納骨式が終わったら、僧侶に「御布施」として謝礼を手渡します。金額の目安は3万~5万円。遠方の場合は、交通費として「お車代」も包みます。また、卒塔婆を用意していただいた場合は「御卒塔婆料」を渡します。
卒塔婆料は寺院により異なり、本数でも金額が違うので、事前に確認しておきましょう。

納骨式後には茶菓や食事のもてなしをする

納骨式が終了したら、寺院の施設や近くの料亭、ホテルなどに席を設けて、茶菓や会食で参列者の労をねぎらうのが一般的です。会食には、僧侶も招きますが、欠席される場合は「御膳料」を包みます。また、墓地の管理人や係の人にも、心付けを用意しましょう。

四十九日がすんだら位牌をかえる

位牌は、表に戒名、裏に俗名や没年月日を書き、故人の霊をまつるものです。葬儀のときに用意した白木の位牌は、四十九日の忌明けまで後飾りに安置します。
忌明け後や納骨のときに、白木の位牌を菩提寺に納め、かわりに塗りの本位牌を仏壇に納めるのがならわしです。

白木の位牌(右)は、納骨時などの忌明けに、本位牌(左)にかえます。

メモ 後から分骨するときは分骨証明証が必要

郷里の菩提寺と自宅近くの墓などに分けて納骨するときなどは、前もって、火葬場で分骨するのがよいでしょう。
遺骨が自宅に戻ってから分骨するときは、菩提寺に遺骨を運び、僧侶に読経していただきながら、分骨用の骨つぼに移すのが一般的です。くれぐれも
家庭内で分骨することのないようにします。
いったん納骨した後に分骨するときには、墓地管理者から「分骨証明証」を発行してもらう必要があります。そして、新しい墓などに納骨するときに、
その証明証を持参します。


神式の納骨

十日ごとの霊祭に合わせて行う

神式では、火葬の後すぐに埋葬するならわしでしたが、現在では、五十日祭や百日祭、や一年祭に合わせて納骨することが多くなっています。遺骨を自宅にもち帰った場合は、十日祭から忌明けの五十日祭までの、十日ごとの霊祭の日や、新たに墓を建てる場合などは、一年祭に合わせて納骨を行います。

神職の立ち会いのもと「埋葬祭」を営む

神式の場合は、納骨の際に「埋葬祭」という儀式を行います。
埋葬祭には、火葬した際に発行される、埋葬許可証と印鑑が必要です。玉串などは、事前に神職や霊園の管理事務所などに聞いて、手配しておきます。

埋葬祭では、神饌を墓前に供えます。一般的に塩と水(左)、米とお神酒(右)、果物(上)などです。

[神式の埋葬祭の流れ]

  1. 遺骨を安置
    墓石の前に安置します。
  2. 墓所に供え物をする
    榊(さかき)、銘旗(めいき・故人の氏名、職名などを記した旗)、生花を左右対称に飾り、神饌(洗米、塩、水など)を供えます。
  3. 神職によるおはらい、祭祀奏上(さいしそうじょう)、玉串奉奠(たまぐしほうてん)
    儀式後、参列者が拝礼して玉串をささげます。
  4. 再度、神饌を供える
    神饌を供えたら、神職と参列者一同が拝礼します。

メモ 自宅にまつる

埋葬祭までは自宅に祭壇を設け、榊、洗米、塩、お神酒、果物などを供えて、故人をまつります。

メモ 埋葬祭後のしきたり

埋葬祭の後は、茶菓や会食で参列者をもてなすのが一般的です。神職への謝礼は、表書きを「御祭祀料」などとして包みます。
神職に遠方から足を運んでいただいた場合は、謝礼とは別に「お車代」も包みましょう。



キリスト教式の納骨

葬儀後1か月目に行うのが一般的

キリスト教式では、特に埋葬の時期は決められていませんが、カトリックの場合は1か月目の追悼ミサの日に、プロテスタントは1か月目の召天記念日に納骨するのが一般的です。葬儀当日や四十日目、一年目の命日に行う場合もあります。
火葬後、遺骨は自宅にもち帰ります。安置のしかたに決まりはありませんが、机の上などに遺影や花、十字架、ろうそくなどを飾って遺骨を安置し、祈りをささげましょう。

神父、牧師の立ち会いのもとに行われる

キリスト教式の納骨は、神父または牧師の立ち会いのもとで行われます。
納骨の際には、埋葬許可証と印鑑を忘れずに持参し、管理事務所に提出します。
儀式の謝礼は、教会への寄付や献金として「献金」と表書きし、納骨式の終了後に渡します。献金とは別に神父や牧師への謝礼を渡す場合は、「御礼」と表書きして包み、教会外で行うときは「お車代」を別に包みましょう。

骨つぼは特に宗教的な決まりはありませんが、キリスト教では、十字架の入ったものが一般的です。

[キリスト教式の納骨式の流れ]

  1. 聖歌斉唱
    墓前にて、参列者による聖歌(讃美歌)の斉唱を行います。
  2. 聖書朗読
    神父、牧師が聖書朗読をします。
  3. 祈祷
    神父、牧師が祈りをささげます。

参列者による献花が行われることもあります。

メモ 納骨式で用意するもの

最近では、納骨式での献花が省略されるケースも多いようですが、献花をする場合は、献花用の花を教会や霊園に相談して、用意してもらいましょう。


散骨-海洋葬・山岳葬

社会的に関心が集まっている散骨

90年代から社会的に関心が高まってきた埋葬形式が「散骨」です。散骨とは、葬送のために遺骨を細かく砕いて山や海などにまくことをいいます。散骨は、1991年に市民団体の「葬送の自由をすすめる会」が遺灰を海にまく葬送を行い、それを「自然葬」と命名したことがきっかけで広まりました。
現在、散骨を規制する法的な決まりごとはありませんが、ところかまわずまいていいというわけではなく、節度を守って行わなければなりません。
散骨を行う場合は、周囲の住民が不快を感じる可能性のある場所は避けます。また、遺骨を細かく砕き、海で行うときには沖に出る、山では水源の近くは避けるなどの配慮も必要です。

[散骨の例]

最近では、散骨を扱う業者も増えています。散骨には、場所の選定や手配、遺骨の処理など、個人では困難なこともあるため、専門業者に相談するのが無難です。

  • 海への散骨
    海洋への散骨は、船で20キロほど沖に出て、船上でお別れの儀式を行い、散骨をして花を海に浮かべるのが一般的。僧侶などが付き添うことも。日本近海だけでなく、ハワイなどで散骨を行うこともあります。
  • 空、山への散骨
    空、山への散骨は、ヘリコプターやセスナ機を利用することが多いようです。業者によっては、ヘリコプターで思い出の場所を経由したり、ヨーロッパのモンブランへの散骨を行っている業者もあります。

メモ 散骨についての法的な見解

散骨について法務省は「葬送として節度をもって行えば違法ではない」という見解を打ち出し、厚生労働省は「散骨のような葬送の方法については、墓地埋葬法では想定しておらず、法の対象外である」としています。

メモ お骨の一部を散骨する方法もある

遺族にとって、墓は故人をしのぶ場所でもあります。故人の希望などで散骨もしたいが、墓にも埋葬したいという場合は、分骨をして一部を墓に入れ、
一部を散骨する方法もあります。
また、すべてを散骨する場合は、以後、法要や墓参りにあたるものをどうするか決めておくとよいでしょう。記念の地を決めて、法要やお彼岸の供養をするケースもあります。


自然葬-樹木葬

花に生まれ変わる…自然と共生した墓地

1991年、日本で初めて雑木林づくりと墓地が合体した、散骨ではない新しい形の自然な葬法「樹木葬墓地」が、一関市の祥雲寺に岩手県の正式許可を得て誕生しました(現在は知勝院が管理)。この墓地は山のなかの雑木林で、埋骨する場所には、墓石や骨堂などの人工的なものは設置しません。埋骨するときは、地面を深く掘り、遺骨を直接埋葬します。土をかぶせたら、埋葬地には墓標として、花木が植えられます。植える花はヤマツツジなどの墓地に合った低木類から選びます。使用者の宗教、宗派は問われず、埋葬時は管理上の責任から住職か職員が立ち会います。
また、最近ではこうした樹木葬を受け入れる施設が増えつつあり、そのひとつに「桜葬」というものがあります。これは最近、NPO法人のエンディングセンターによって登録商標を得て、近年、日本にある樹木葬墓地で展開され始めた形態で、シンボルである桜を共有し、その木の下に遺骨を埋葬してともに眠る集合墓地です。個別区画の目印はありませんが、共同銘板が設置されます。管理料、継承者は不要で、宗教の規制もないので、会員になればだれでも利用できます。
法要のしかたも自由で、毎年、桜が咲くころに「桜葬メモリアル」という合同慰霊祭が開かれ、皆で法要を行います。

樹木葬墓地では埋葬、植樹の後、家族は手を合わせるなどして、故人の冥福を祈ります。供え物は切り花だけ。線香は禁止です。

メモ 葬送の自由をすすめる市民団体

NPO法人「葬送の自由をすすめる会」は、1991年に相模灘にて、日本で初めて「散骨」による葬儀を実施しました。それまで墓に入ることだけが許された葬法でしたが、国もそれを追認し、全国に広がるきっかけとなりました。以来15年近く、「葬送の自由」と「自然葬」について社会的合意を広めるための活動を続けています。
同会は、1991年以降、日本全国各地や、インド、モンゴル、アメリカなど世界各地も含め、903回の自然葬を行い、1552人を大自然に還しました(2004年9月1日現在)。実施場所は、海、山、川、自宅の庭など多岐にわたっています。


永代供養とは

納骨堂などを利用する永代供養

最近では、墓地不足や価格面、墓を守り継ぐ者がいないなどのさまざまな理由から、永代供養墓や納骨堂を利用するケースが増えています。永代供養墓は、寺院や公営、民営の霊園が子孫にかわって管理や供養をする墓で、個人墓や共同墓などがあります。
一方の納骨堂は、墓を建てるまでの間、仮に遺骨を収納する施設でした。しかし、最近では、永代使用のところが増えており、積極的に選ぶ人も多くなりました。規模や納骨の形式はさまざまで、ロッカー式のものから、位牌などを安置できる仏壇形式のほか、暗証番号を入力すると所定の場所に墓碑が搬送されてくる、新しい形態もあります。

[納骨堂での永代供養]
納骨堂には、さまざまな形態があります。東京都の東長寺では、お寺の建物内に納骨堂があり、遺骨は表面が階段状になった納骨壇のなかに安置され、位牌は段の上に置かれます。そして、永代供養が約束され、毎年、亡くなった月の1日に合同での供養が執り行われます。

  • 納骨堂「千手堂」の中央に千手観音がまつられ、左右に遺骨を納める納骨壇が配置されています。
  • 納骨壇の上には、位牌が安置されています。遺族はいつでも自由にお参りすることができます。
  • 納骨堂に納めた遺骨は、没後三十三回忌を過ぎると総墓「多宝塔」へ合葬されます。

墓地を買う

墓地を買うとは永代使用権を得ること

墓地を購入する際には、まず自治体の霊園課や霊園の管理事務所などに問い合わせて、情報を集めます。墓地を買うことは、寺院や自治体など、経営母体に使用料を払って「墓地の永代使用権を取得する」こと。永代使用権は墓を守る人への相続は認められていますが、第三者への譲渡や墓地以外の使用はできず、不必要になったら経営母体に返還します。

[墓地の種類]
墓地は経営母体により3種類に大別されます。それぞれの特徴を知リましょう。

  • 寺院境内墓地
    寺院が管理、経営する墓地で、原則として、寺院の檀家以外は使用できません。新たに檀家になるには、入檀料などの支払いが必要になります。都市部
    では空きが少なかったり、使用料や管理費が割高なところもありますが、経営は安定しています。また、教会にも直接運営する墓地を所有するところがあります。その場合も、使用できるのはその教会の教会員に限定されます。
  • 公営墓地
    都道府県や市区町村で管理しているもの。宗教、宗派に関係なく利用でき、使用料や維持費が割安で人気が高い分、競争率も高くなります。ただし、その自治体の住人であることや、遺骨があることなどの条件を満たさないと応募できません。募集は不定期に行われ、希望者が多ければ抽選になります。
  • 民営墓地
  • 宗教法人や公益法人などが管理運営する墓地です。宗教や宗派を問わず、公営に比べて申し込み条件や規制が少なく、入手しやすいのが利点ですが、価
    格は公営と比べ割高です。ただし、郊外型の墓地が多いため、不便だったり、経営が安定しない場合は移転や廃止されたりするおそれもあります。

[墓地選びのチェックポイント]

  • 立地条件
    自宅からの所要時間は、30分程度が理想ですが、1時間前後が多いようです。また、電車やバスなどの交通の便がよいかどうかも確認します。
  • 環境
    郊外の墓地は緑が豊かで、環境が美しく整備されていることが多く、都市部の墓地は交通の便はよいが、割高だったり、自然が少なかったりします。
  • 管理
    管理事務所があり、清掃などの管理が行き届いているか、法事用の施設や休憩所、駐車場などの設備が整っているかも確認します。

メモ 墓地の費用の目安
墓地の永代使用料は、立地、墓地の面積、設備などにより変わり、さらに寺院境内墓地、公営墓地、民営墓地など、墓地の管理団体によっても大きな
蝸があります。
例えば、4平方メートルで公営墓地は50万円以上、民営墓地だと100万円以上はかかるケースが多いといわれます。公営墓地でも都市部なら1平方
メートルあたり100万円以上ということもあります。
また、毎年支払う年間管理料の目安は、3000円~1万円程度です。


墓を建てる-墓のタイプ

墓のタイプは一族代々のもの以外もある

墓のタイプは、家名が入った「代々墓(家墓)」が一般的でした。これは一族代々の遺骨を納め、子孫に受け継いでいくものですが、近年では核家族化、少子化、離婚や再婚の増加などのより、墓に対する考えかたも変化し、墓のタイプも多様化しています。

[墓地の種類]
決められた期間は個別の墓に納めておき、いっしょにまつるものと、最初からいっしょにまつるものがあります。

  • 代々墓(家墓)
    「○○家之墓」など家名が刻まれた一族代々の墓。墓誌には、戒名、俗名、没年月日を入れます。
  • 個人墓
    ひとりの遺骨を納める一代限りの墓。独身者や継承者がいない人のために選びます。
  • 夫婦墓
    夫婦ふたりだけで入る墓。墓石に夫婦の戒名や俗名を刻みます。

[墓の基本構成]

①棹石   ⑦手水鉢
②塔婆立て ⑧外さ<
③灯ろう  ⑨水鉢
④台石   ⑩花立て
⑤香炉   ⑨墓誌
⑥拝石   ⑥物置台
基本的に、墓として必要なものは①棹石、⑤香炉、⑥拝石、⑨水鉢、⑩花立ての墓石や祭具などと、墓所の境界を明確にする⑧外さく(境界さく)です。
それ以外は付属品として、必要に応じて整えていけばよいでしょう。

メモ 建墓にかかる費用

一般的には、300万円程度かかるケースが多いといわれますが、郊外の霊園にしたり、墓石にこだわらなかったりなど、選択しだいで予算を抑える
ことも可能です。
建墓に必要な費用は、

  • 永代使用料
  • 墓石工事費用(墓石、納骨室、基礎工事、外さく、付属品など)
  • 年間管理料

となります。檀家でない寺院墓地にする場合、入壇料がかかることもあります。



墓を建てる-墓のデザイン

多様化している墓のデザイン

仏式の場合は、2~3段の台石に長方形の棹石を重ねた和型の墓が定番の形。墓の下に遺骨を納める納骨室(カロート)をつくります。最近では宗教にこだわらず、横型のデザインにしたり、故人の好きなことばを刻むなど、オリジナルの墓を建てる例も増えています。
神道の墓は、奥都(津)城(おくつき)といいます。香炉がなく、代わりに供物を置く台が設けられます。
キリスト教では、十字架を墓碑とするのが一般的でしたが、最近は台形の一枚岩に聖書のことばなどを刻む墓碑が多くなっています。
墓は寺院や霊園で指定の石材店に依頼するケースが多く、完成まで1~2か月必要です。

日本の墓でいちばん多く見られる和型の墓。写真は、外さくに囲まれ灯ろうなどを配置したタイプです。

最近では宗教に関係なく、横長の石を用いた洋型のものがよく見られます。好きなことばを刻んだものもあります。

メモ 納骨室(カロート)のタイプ

墓の下にある遺骨を納めるスペースを納骨室(カロート)といいます。納骨室には、コンクリートで囲ったタイプと、底を土のままにするタイプがあ
ります。

メモ 新しく墓を建てたら開眼供養を行う

新しい墓が完成したら、仏式では、僧侶を招いて「開眼供養(浄土真宗では建碑法要)」を行います。これは墓の仏に魂を入れるための儀式で、僧侶に
読経してもらいます。開眼供養は、納骨式や一周忌の法要と合わせて行うとよいでしょう。僧侶への謝礼は、奉書紙に「御布施」と表書きをして包みます。


仏壇を用意する

命日などに合わせて用意することが多い

仏壇は、仏教の本尊をまつって拝礼し、位牌を納めて先祖や故人をしのぶためのものです。仏壇の購入時期に決まりはありませんが、家に仏壇がない場合は、初めての不幸があり新仏が出たときに、お彼岸やお盆、命日などに合わせて購入することが多いようです。
また、新しい仏壇は、忌明けの法要のときにご本尊や位牌とともに僧侶に供養をしてもらってから、安置することが多いです。仏壇といっしょに本尊や仏具もそろえましょう。

仏壇は一般的に東か南向きに置く

仏壇には、漆や金箔で仕上げた「塗り仏壇」、木目を生かした「唐木仏壇」などがあります。また、最近では住宅事情に合わせ、コンパクトサイズや、洋風なデザインの仏壇も登場しています。
仏壇に納めるご本尊や仏具は、宗派によって異なり、飾りかたもそれぞれです。一般的な飾りかたとしては、仏壇の中央にご本尊を安置し、その左右に位牌を納めます。複数の位牌を納める場合は、存命していたときの続きがらが上の位牌を右手(上座)に置きます。
仏壇の向きも宗派によって異なりますが、一般には東か南に向けます。神棚がある場合は、向き合わないように置きます。これは神棚に拝礼するとき、仏壇にお尻を向けるのを避けるためです。

[仏壇の種類]

仏壇の価格は大きさや材質によっても大きく変わり、数万円から数百万円までさまざま。

  • 上置き仏壇
    たんすや棚の上に置けるようつくられた小型の仏壇。数万円代から購入できます。
  • 地袋つき仏間用仏壇
    高さ140センチ以下の台つき仏壇。地袋つきの仏間に安置するためのものです。
  • 台つき仏壇
    下に収納スペースがついた大型の仏壇。

メモ 仏壇を買ったら開眼供養または入仏法要を行う

仏壇に納めるご本尊や仏具は、宗派によって異なるため、仏具店に相談する前に、念のため菩提寺に確認しましょう。
新しい仏壇を購入したら、できれば年忌法要(ねんきほうよう・浄土真宗では入仏法要)に合わせて僧侶を招き、開眼供養をしてもらいます。これによって仏像や位牌に魂が入るといわれています。
開眼供養に対する僧侶へのお礼は白無地封筒に「入魂御礼」(浄土真宗は「入仏慶讃御礼」)の表書きにします。


仏壇の拝礼のしかた

拝礼は朝晩に行う

仏壇の拝礼のしかたも、宗派によって異なります。基本的な作法としては、ご飯と水またはお茶、花を供え、ろうそくをともして線香をあげ、拝礼します。できれば、朝食前にすませるようにしましょう。
朝に供えたご飯は夕方前までに下げ、就寝前にもう一度拝礼し、最後に扉を閉めます。
日中は扉を閉めて、拝礼のときだけ扉を開くようにしてもかまいません。

仏壇仏具はていねいに掃除を

仏壇や仏具、本尊は、お盆やお彼岸の前など一年に3~4回は念入りに掃除します。
仏壇から、すべての仏具や本尊を取呼出し、本尊や位牌は、手の脂がつかないように白手袋をして、羽ぽうきでほこりを払います。仏具はやわらかい布で乾ぶきし、香炉は燃え残った線香を取り除き、ふるいにかけましょう。仏壇の細工部分は念入りに払ってから仏具や位牌を納めます。

[仏壇の礼拝のしかた]

  1. 朝食前にご飯と、水またはお茶を供えます。
  2. ろうそくをともし、軽く一礼し、線香をあげ、りんを2回ならして手を合わせます(合掌)。お経を唱えた後、再度りんを2回鳴らし、一礼してろうそくを消します。

メモ 古くなった仏壇の処理

古い仏壇から新しい仏壇に買いかえる場合、古い仏壇を処分しなくてはなりません。
仏壇を処分するには、「御魂抜き」「御霊抜き」(浄土真宗では閉扉法要)が必要です。菩提寺がある場合は、必ず相談しましょう。お寺では、1年の
終わりにその年に古くなった白木の位牌や卒塔婆を処分する行事があります。古い仏壇をそのときいっしょに焼いてもらえるかどうか、聞いてみましょう。
また、新しい仏壇を買う仏具店が引き取ってくれる場合もあるので、仏具店にも聞いてみるとよいでしょう。


納骨、墓のしきたりQ&A

Q 先祖の位牌が増えて仏壇がいっぱいになってしまったのですが……?

A 先祖代々の札位牌を「繰り出し位牌」や「集合位牌」にまとめます

「繰り出し位牌」は位牌を命日の順に重ねて入れておき、命日がすむと次に命日を迎える札が表に来るようにして供養するものです。
まとめる位牌の目安は三十三回忌の終わった位牌などですが、札位牌(ひとりに1基のもの)を経ずに四十九日の法要をもって、白木の位牌から直接、繰り出し位牌に書き移す場合もあります。

Q 墓を住まいの近くに移転するにはどうしたらよい??

A 墓の引っ越しは、移転先にすでに墓があることが条件になります

墓を引っ越しさせることを「改葬」といいます。改葬は移転先に墓がすでにある場合のみ可能です。
手続きは、まず移転先の墓所の管理者から「受け入れ証明書」の発行を受け、既存の墓所を所管する役場で「改葬許可申請書」をもらいます。そして、記入後、既存の墓所の管理者の署名をもらいます。
その「改葬許可申請書」と「受け入れ証明書」を既存の墓所を所管する役場に提出して「改葬許可証」を交付してもらい、新しい墓所に提出します。
仏式の場合、古い墓は「御魂抜き(浄土真宗では遷仏法要)」を、新しい墓は「開眼供養(浄土真宗では建碑法要)」を行います。

Q 納骨は必ず四十九日の法要や、年忌法要に合わせるもの?

A 納骨の日時に決まりはありません

納骨は必ずしも、忌日法要や年忌法要に合わせる必要はなく、寺や親族のつごうで日時を決めてもかまいません。また、納骨は遅くとも1年以内とされていますが、墓地が遠方などの理由で、火葬後すぐに初七日と納骨を行うこともできます。

Q 墓に家名は入れなくてもよいもの?

A 家名を入れない墓もたくさん登場しています

最近は「無家名墓(むかめいばか)」といって、墓の正面に家名を刻まない墓も増えています。洋型の墓石に「夢」などの漢字一字や、好きなことば、座右の銘、自作の短歌、俳句を刻んだ墓も多くなりました。



冠婚葬祭早引き事典シリーズ

① 教えて 祝儀袋の表書き
② 喜ばれる 中元・歳暮の贈り方
③ バッチリ決める!訪問のマナー
④ 大切なお客様の おもてなし
⑤ おいしくいただくテーブルマナー
⑥ 『手紙の書き方』これで解決!
⑦ これで安心!結婚式に招待されたら!
⑧ 仲人を頼まれたら
⑨ 婚約・結納のしきたり
⑩ 結婚披露宴のプランニング
⑪ 結婚式挙式のプランニング
⑫ 出産から成人まで!わが子のお祝いごと
⑬ 大切にしたい人生の記念日・お祝いごと
⑭ 暮らしの歳時記
⑮ お葬式参列のしきたり
⑯ ご臨終!突然「遺族」になったら
⑰ 仏式のお通夜・お葬式
⑱ 神式・キリスト教式のお葬式
⑲ 終活・生前にしておきたいこと
⑳ お葬式 Q&A よくあるご質問
㉑ お葬式が終わってからのこと
㉒ お墓と納骨のこと
㉓ 四十九日・年忌法要の行い方


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