はやぶさ宝石箱

定番のオフィスソフト　Microsoft Excel（エクセル）ユーザーに役立つワンポイント！今回は、「初めて覚えるエクセルの小技」です。

全角・半角とは？

日本語入力モード（日本語入力システムがオン）で入力された文字は、基本的に「全角」。英数字モード（日本語入力システムがオフ）で入力された文字は、基本的に「半角」です。

漢字、ひらがな などの日本語文字は全角文字しかありません。一方、英字、数字、一部の記号は、全角文字と半角文字の２種類があり、文字の幅が違うことで判断されます。エクセルは、セルに半角の数字だけが入力されている場合だけ、それを数値と判断し計算の対象にします。それ以外の文字では計算することができません。

文字変換のコツ

変換時の文節移動

変換する文節を移動するには、キーボードの方向キー「←」、「→」で行います。

「街路の銀杏が色づく。」という入力の場合。

1. 「がいろのいちょうがいろづく。」と入力して、漢字変換するために「スペース」キーを押す
2. 「街路のいちょうが色づく。」と変換されました。
3. 「→」キーを押すと、太い下線が「街路の」から「いちょうが」に移動しました。
4. ここで再度「スペース」キーを押すと、「いちょうが」が「銀杏が」に変換されました。
5. 「Enter」キーを押して確定します。

やってみましょう！文節移動の練習問題

• 私は千恵子です　→　私は千枝子です　→　私は知恵子です
• かわいい猫　→　かわいいネコ　→　かわいいねこ
• たくさんの機会がある　→　たくさんの機械がある
• 彼が来るまで寝ています　→　彼が車で寝ています
• 明日選挙区が決まる　→　明日選曲が決まる
• ここがその境界だ　→　ここがその教会だ

文節区切りの調整

変換するための文節区切りが違っている場合は、「Shift」キー（シフトキー）を押しながら方向キー「←」・「→」を押して調整します。

「ここで履物を脱いでください。」という入力の場合。

〇　正しい文節区切り　「ここで／はきものを／ぬいで／ください」

×　間違った文節区切り　「ここでは／きものを／ぬいで／ください」

1. 「ここではきものをぬいでください。」と入力して、漢字変換するために「スペース」キーを押す
2. 「ここでは着物を脱いでください」と変換されてしまいました。
3. 文節区切りが「ここでは」と長過ぎるので、「Shift」キーを押しながら「←」キーを押し、「ここで」で区切ります。
4. 「→」キーを押し、変換候補を右に移動します。
5. 「Shift」キーを押しながら「→」キーを数回押し、文節区切りを「きものを」にします。
6. 再度、「スペース」キーを押すと、「着物を」と変換されました。
7. 「Enter」キーを押して確定します。

やってみましょう！　練習問題

• 手荷物　←→　手に持つ
• 浅い眠り　←→　朝居眠り
• 学校へ行こう　←→　学校閉校
• 彼は梨が好き　←→　彼話しが好き
• 今日中に食べる　←→　教授ウニ食べる
• 明日で書ける　←→　明日出かける
• 風の福岡　←→　風の吹く丘
• 江戸が沸く祭り　←→　江戸川区祭り
• 歯は強い　←→　母強い
• 会社概要　←→　会社が異様
• 熊本バス　←→　熊も飛ばす
• 菓子店と　←→　貸しテント
• なお期日は、　←→　直樹実は、
• 山田とはまだ組まない　←→　山田と浜田組まない
• だいぶ使ったからお金がない　←→　大仏買ったからお金がない

超便利！ファンクションキーを使った変換

キーボードの上部にある「F1」から「F12」までの「ファンクションキー」。日本語入力モード（日本語入力システムがオン）の場合、「スペース」キーや「変換」キーを使わず、ファンクションキーを使うことで、便利で早い変換が可能になります。

• 「F5キー」（部首名変換）
  部首名をひらがな入力して「F5キー」を押すと、IMEパッドという日本語変換ツールが起動します。
  
  
• 「F6キー」（ひらがな変換）
  漢字やカタカナなどが未確定の場合、「F6キー」を押すと、ひらがなに変換されます。
• 「F7キー」（全角カタカナ変換）
  ひらがな入力後、「F7キー」を押すと、全角カタカナに変換されます。「F7キー」を連打すると、最後尾の文字からひらがなに戻っていき、再びカタカナになります。
• 「F8キー」（半角カタカナ変換）
  ひらがな入力後、「F8キー」を押すと、半角カタカナに変換されます。「F8キー」を連打すると、最後尾の文字から（全角の）ひらがなに戻っていき、再び半角カタカナになります。
• 「F9キー」（全角英数字変換）
  英数字入力後、「F9キー」を押すと、全角小文字の英数字に変換されます。「F9キー」を連打すると、全角大文字の英数字→先頭文字のみ全角大文字+２文字目以降全角小文字の英数字→全角小文字の英数字、を繰り返します。
• 「F10キー」（半角英数字変換）
  英数字入力後、「F10キー」を押すと、半角小文字の英数字に変換されます。「F10キー」を連打すると、半角大文字の英数字→先頭文字のみ半角大文字+２文字目以降半角小文字の英数字→半角小文字の英数字、を繰り返します。

セルに全角の数値入力が出来ないのはなぜ？

セルに入力した数字は、自動的に半角に変換されます。これは、エクセルが計算する場合、半角数字（数値）のみを対象とするからです。

”１０００円”や”１０個”など、文字と組み合わせれば入力することは可能です。しかし、それらの数値は計算に使えないデータとなってしまいます。

全角の数字で表示させたい場合でも、半角数字だけで入力しておいて、セルの書式設定のなかの”表示形式”という機能で変更できます。

セルからはみ出したデータの修正

セルからはみ出した部分のデータを修正する場合には注意が必要です。はみ出した部分を直接ダブルクリックすると、隣のセルが修正の対象となってしまいます。

このような場合は、いったんセルA1内でダブルクリックし、その後、マウスか方向キーを使って、目的の位置にカーソルを移動したのち、修正してください。

操作を元に戻したい

画面左上にあるクイックアクセスツールバーの「元に戻す」ボタンを押すと、ボタンをクリックするたびに操作の履歴がたどられ、操作前の状態に戻していくことができます。また、操作を戻しすぎてしまったときに使用する「やり直し」ボタンもあります。

「元に戻す」と「やり直し」のどちらのボタンにもある右側の「▼」をクリックすると、一度に何手順も操作を元に戻したり、やり直すことができます。

こちらも覚えたい！ショートカットキー

• 元に戻す　「Ctrl」＋「ｚ」
• やり直し　「Ctrl」+「ｙ」

複数のセルデータを一度に削除したい

複数のセルを範囲選択し一度に削除しようと思っても、思うようにいかないことがあります。それは「Backspace」キー（バックスペースキー）を使っていることが原因です。本来の「削除」ボタンは「Delete」キー（デリートキー）です。エクセルの場合、データは出来るだけ「Delete」キーを使うようにしてください。

数字を入力したら勝手に日付になってしまう！

一度　日付を入力したセルには、自動的に日付の表示形式が設定されます。この表示形式はDeleteキーでデータを削除してもセルに残り続けます。そのセルに、数値データを入力すると強制的に日付データに変更されてしまいます。目に見えない設定なので厄介ですよね！

この誤った表示形式を解除したい場合は、対象のセルを選択して「ホーム」タブの「表示形式」ボックスの▼をクリックして「標準」を選びます。

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Wordの教科書

• 「テンプレートって何！？」
• 知らなきゃ損する「表示の設定」
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• 上達の極意は『範囲選択』にあり！
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• 表作成のコツ
• 文字（フォント）の装飾
• 文字列の折り返し

Excelの教科書

• この差は何！？数字入力 超！速い人、残念な人
• 「ワークシートのスクロール」と「セルの便利な移動」
• 初めての小技集
• オートフィルをマスターしよう！
• 知らないの？クイック分析ツール
　　
• 列の幅、行の高さ
　　
• セルの書式設定
　　
• データの表示形式