父親のための『小1の壁』対策 ~パパ ありがとう!(ママより)~

小1の壁

目次 Contents

なかなか難しい!『父親』としての自覚

われわれ男性は、ものごころつき、自分が「男」であることを知るものの、その意味など考えることもありません。女性に比べて勝っているとも、劣っているとも…。「男の子」は、その日その日の遊びに夢中になり、単純(単細胞と言ってもいい)なまま「男性」へと成長していきます。

思春期を迎え、我が身の下半身に起こった変化のことは、その後の学校の保健体育の授業で知りますが、女性の生理のような苦労もなく、相変わらず単純(単細胞といってもいい)なまま、社会人になっていきます。

やがて、縁あって運命の女性と出会い結婚します。挙式の内容を決めたり準備をするのは、主に女性とその家族。流れに身を任せていた男性は、気がつくと「夫」になっています。たいした努力をしたわけではありませんが、自分が成長したものと勘違いし、少しだけ誇らしく思います。
この根拠のない「プライド」は、その後の彼を支える柱ともなっていきます。

やがて奥さまがご懐妊。男性は、胎児の成長を自覚することもなく、ある日、謎の生物との体面を迎えます。「わが子」です。そしてこのときから「父親」と呼ばれるようになります。

最初は、よき父であろうと張り切るのですが、母乳が出るでもなし、長時間の抱っこが出来るでもありません。ここから「育メン」活動に目覚める男性もいるにはいますが、家庭の主役はお母さんと赤ちゃんであり、多くの男性は「父親」としての役割は理解できないまま。
いつの間にか定着した『プライド』と一緒に、その日その日を過ごしていくのです。(個人の感想です)

そして、そんな男性にも「小1の壁」はやってきます。世の男性諸氏、いよいよ出番です。ここで頑張って、株を挙げようではありませんか。


小1の壁とは?

恋愛。結婚。そして子どもが主に、共働き家庭において、子どもを保育園から小学校に上げる際、直面する社会的な問題を、『小1の壁』といいます。
保育園では、延長保育があるところも多く、ある程度遅い時間まで子どもを預かってもらえます。
しかし、公的な学童保育では通常18時で終わってしまうところも多く、保育園よりも預かり時間が短くなってしまい、子どもは、家で一人で過ごすことになります。

小学校に入学して急にしっかりするわけではないので、保護者は安全面でも精神面でも心配がつきません。また、小学生になると、時短勤務制がなくなる企業も多く、子どもの小学校入学を機に働き方の変更を迫られるワーキングマザーの方が多くいるのが現状です。

父親必見!保育園と小学校では大きく違いがある

一日の流れ

小学校と保育園の違い
保育園で預けていられた時間は小学生になると預けていられなくなってしまいます。結果として、お子さまにも、パパ・ママにも次のような変化が訪れます。

お子さまに起こること

  • 一人の時間が増え、危険に巻き込まれてしまう可能性がある。
  • 急に一人で過ごす時間が多くなり、宿題やおやつなどを自己管理しなければならなくなる。

パパ・ママに求められること

  • 出社、帰宅の時間を変えなくてはいけない。
  • 雇用形態を変えなければならない。
  • 長期休みのお弁当作り、平日実施の学校行事参加など、保護者の負担が増える。

さらに年間を通して起こる「小1の壁」


  • 入学後、一週間は給食が始まらず、お昼には帰ってきてしまう。
    公設の学童保育の中には4月1日から利用できないところがある。
    保護者会、引き取り訓練、PTAの活動など、入学式以外でも保護者参加の行事が多い。

  • 学童保育では、昼食がついていないことが多いため、夏休みはお弁当を作らなくてはならない。
    定員の問題で“長期休みだけの利用”は出来ない学童保育が多い。

  • 行事が多く、仕事の調整が難しい。
    日が短くなり、小学校、学童保育から一人で帰らせるのが心配。

  • インフルエンザなどの感染症が流行り、学級閉鎖で預け先がない。
    年度の変わり目で、新しい習い事、塾などを検討し始めるが時間が取れない。

発達過程で起こる「小1の壁」

更に小学生は、幼児を卒業して学童期に移り、思春期へと移行する時期です。知的能力が飛躍的に発達し、自律的な自我意識を持つ人格が形成されるようになります。発達過程にいる学童期は、幼児期と同様、周囲にいる大人の存在がとても重要です。

 

では父親として何が出来る?

フレックス勤務や在宅勤務で通学をフォローする

学校の授業は9時前には始まるので、フレックス勤務とか在宅勤務を駆使して、子どもの通学をフォローした後、9時~10時に仕事を始められるような体制を整えるといいでしょう。
一方で帰宅については、在宅勤務が可能な方は「帰宅のフォロー」を検討してみてくだい。

子どもと一緒に忘れ物&宿題チェック ~ただし父親として子どもの自主性も伸ばすとよい~

小学生になると、学校で必要なものなどの案内プリントが増え、どうしても「親の参加やフォロー」が求められます。
ここで父親の出番です。子どもと一緒に内容のチェックを行います。ただし、親任せの甘えを助長することは好ましくありません。「明日の準備は済んだ?」とか「宿題は終わった?」などの声かけをおこない、自分で出来たことをすかさず褒めることを徹底してください。
ママが夕飯などの支度をしてくれている間に、パパがこうした役割を負うことが、夫婦の理解と協力を深めます。

適度に親子のコミュニケーションを持つ

特に男の子にみられる傾向ですが、小学校のお友達の影響などもあってか、行動が乱暴になったり、親に口答えすることが増えたりするような変化があります。また、子ども同士のトラブルやケンカも出てくるかもしれません。ママに任せっきりにせず、父親としてお子さまと向かい合い、話を聞いたり一緒に悩んだり、ときには叱ったりアドバイスをするなどしてみましょう。


「小1の壁」は『頼もしい父親』をアピールするチャンス

結論から言えば、親が悩もうが、逆に放置しようが、小1の壁の時期は過ぎ去っていきます。的確な対応は必要ですが、あまり神経質になり過ぎても、問題を大きくするばかりかもしれません。

少々のことがあっても笑い飛ばすぐらいの対応が出来れば、「頼もしい父親」をアピールすることが出来ますね。

最後に、小1のお子さまをもつご家庭で起こりがちな『笑えるハプニング・トラブル集』をご紹介します。

笑えるハプニング・トラブル集

◎明日の準備編

  • 「明日ペットボトル持参!」と言われ、深夜にコンビニに走る
  • ランドセルの底から蛇腹に折れたプリントを発見!
  • なぜか、筆箱のエンピツの芯がすべて折れている!
  • 買ってきた国語ノート。マス目の大きさ違う!
  • 突然の集金。家中の小銭をかき集める
  • 先生からのプリント。何度読み返しても意味が理解できず、ママ友にLINEして教えてもらう

◎宿題編

  • 台所で「音読」、ママが背中で聞く
  • 「宿題、学童でやってきた」って言うけど、なんか不安と夜、こっそり確認してみる
  • 朝ご飯食べながらかけ算復習
  • 自由研究。ネタ探しでネットサーフィン

◎持ち物編

  • 週1持ち帰りの上靴。見たのは入学式と終業式だけ?
  • 保護者会でわが子の机をチェック。回収品がざっくざく
  • 上靴を、服と一緒に洗濯機に放り込む
  • 校帽はいつのまにやらどこへやら?
  • 傘は野球のバット?何本こわした?
  • 学童のロッカー、靴下の墓場
  • 休み明け前日。コンビニにぞうきん買いに行く

◎学童保育・留守番編

  • 下の子お迎え、保育園でやたら偉そうにしているわが子
  • カギを忘れて家に入れず、お隣りさんでおやつをいただいていたわが子
  • 夏休みのお弁当、おかずの定番。からあげ、ソーセージ、ハンバーグ、ブロッコリー、プチトマト
  • プールカード。サイン忘れて子どもに泣かれる

子育ては、お子さまの大切な思い出づくりでもあります。大変ですが、頑張れ!お父さんたち!

 

 

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