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これで安心!結婚式に招待されたら! 冠婚葬祭事典⑦

冠婚葬祭事典⑦アイキャッチ結婚式に招待されたら

目次 Contents

招待状の返事を出す

招待状が届いたら2~3日中に返信する

結婚式の招待状が届いたら、返信の期限まで間があっても、2~3日以内に返信はがきを出します。すぐに返事を出すことで、喜んで出席するという気持ちが伝わるというもの。
仕事などのつごうで出欠がすぐに決められないときは、電話でその旨を伝え、期日までには返事をします。結婚式直前まで予定が立だない場合は、先方に迷惑をかけないよう欠席にしたほうが無難です。

お祝いのことばを書き添えて

裏面の余白には、出欠にかかわらず、お祝いのことばや招待へのお礼などを書き添えます。欠席する場合は、簡単な理由とおわびのことばも書き添えましょう。ただし病気や弔事など縁起の悪いことが理由なら、「やむをえない事情で」「所用のため」などとぼかすのがマナーです。別の結婚式と重なった場合もはっきり書かず、「あいにく先約がございまして」などとします。

[返信はがきの書きかた]

裏面

「出席」か「欠席」を丸で囲み、一方を2本線で消す。丸で囲んだほうの「御」「芳」も同様。

表面

あて名の下の「行」「宛」を、2本線で消して左側に「様」と書く。

気をつけよう! 出欠の返事をメールでしない

新郎新婦と親しい間がらでも、出欠の返事を電話やメールで簡単にすませるのは失礼です。親しき仲にも礼儀あり、で礼儀正しく、返信はがきで対応
しましょう。

MEMO  お祝いのことば集

結婚祝い金を準備する

お祝い金の目安は一般客で2万~3万円

お祝い金の額は、新郎新婦との関係や付き合いの程度、自分の年齢、社会的地位などによって変わってきます。地域差もあるので、同じ立場で招待されている人に聞いてみてもよいでしょう。友人や同僚に対しては、2万~3万円が一般的です。割り切れる偶数はお祝いにふさわしくないとされていますが、2は「ペア」を意味するため、最近はかまわないとされています。ただし、夫婦で出席する場合は、4万円や6万円は避けて、ふたりで5万円とすることが多いようです。
祝儀袋は贈る金額に見合ったデザインにします。結び切りの水引の祝儀袋に新札を入れて、結婚式の当日、ふくさに包んで持参しましょう。受付であいさつを述べた後、ふくさから取り出して係の人に手渡します。

[お祝金の目安]

  20歳代 30~40歳代 50歳代以上
おい、めい 5万円 5~10万円 5~10万円
いとこ 3万円 3万円 5万円
兄弟姉妹 5万円 5~10万円 7~10万円
会社部下 3万円 3万円 3~5万円
会社同僚 2~3万円 3万円 3万円
会社上司 2~3万円 3万円 3万円
友人、その家族 3万円 3万円 3万円

全日本冠婚葬祭互助協会調べ(2007年)

気をつけよう! 忌み嫌われる数字の金額は避ける
お祝い金は「死」や「苦」を連想させる4万円や9万円は避けましょう。

メモ 祝儀袋の選びかた

祝電を出す

披露宴の3時間前には届くように手配する

祝電は、披露宴に出席できないときにもお祝いの気持ちを伝えられるツールです。電話またはインターネットで依頼できます。まずは台紙選び。豊富な種類のなかから、相手や披露宴の雰囲気に合わせて決めます。
あて先は会場の住所や名称、部屋名を伝え、あて名は新郎新婦の名前(新婦の場合は旧姓)にします。メッセージは定型からも選べますが、自分で考えたことばのほうが、より心が伝わります。祝電は遅くとも披露宴の3時間前には届くように手配しましょう。

[祝電のメッセージ例]

  • ○○さん、口口さん、ご結婚おめでとうございます。ご招待いただきましたのに、出席できずに申し訳ございません。おふたりの新生活の門出を、心からお喜びいたします。
  • ご結婚おめでとうございます。今日の気持ちをいつまでも忘れず、これからの人生をともに助け合つて、明るく楽しい家庭を築いてください。職場のみんなで応援しています。
  • ご結婚おめでとう。愛情いっぱいの明るい家庭を築いてください。

メモ 結婚式の祝電に合う電報

ぬいぐるみやデザイン性の高い祝電が数多くあります。価格だけで選ぶのではなく、新郎新婦の好みに合いそうなものを選ぶように工夫しましょう。
最近はカードにメッセージを印字する「カード型電報」も注目されています。祝電のもち帰りやすさも考慮して、あまりかさばらないタイプを選ぶのもいいでしょう。

電報のデザインも多種多様。キャラクターのぬいぐるみのついた祝電も人気です。

NTT電報の申込み先

  • 電話 局番なしの115番(受付は8時~22時)
  • NTT東日本 http://www.ntt-eastco.jp/dmail/
  • NTT西日本 http://www.ntt-westco.jp/dmail/

申し込みは式当日の1か月前から電話またはインターネットでできます。



結婚祝の品を準備する

遅くても挙式の1週間前までに送る

品物は、昔は大安吉日の午前中に自宅に持参するのがしきたりでしたが、現在はショップなどから直接送っても失礼にはあたりません。お祝いのことばを添えて、遅くとも挙式の1週間前までに自宅か新居に届けます。
ただし、最近は結婚式に招かれたら、お祝い金だけですませることが多くなっています。

お祝いの品は相手の希望を聞いてから

贈った品物が好みでなかったり、ほかの人と重なってしまったりではかえって迷惑になることも。喜んでもらうためには、直接欲しいものを聞くのがいちばん。「鍋」や「食器」と漠然と聞くのではなく、デザインやブランド名まで具体的に聞きましょう。

結婚祝いにタブーな”切れる” ”壊れる”品

包丁やはさみなどの刃物類、グラスやガラス製品、陶器類は、”縁が切れる”、”仲が壊れる”としてタブー視されてきました。しかし、本人だちからリクエストがあれば、水を差さず希望をかなえます。

[持参できないときの目録]

後から品物を送る場合正式には目録を渡します。
事前に市販されている目録用紙を用意し、奉書紙は縦に2つに折り、折り目が下になるようにし、さらに左右を3つに折つてつくります。目上の方
には「謹呈」、同輩や目下の人には「進呈」とし、品物や日付、名前を入れて、最後に「目録」と表書きした上包みに包みます。

メモ 結婚祝いの品ののし


親族の結婚式では

準備は一般招待客と基本的に同じ

親族は身内として挙式に参列しますが、基本的な準備は一般招待客と変わりません。招待状を受け取ったら、なるべく早いタイミングで出欠の返事をするのは一般的なマナーですが、親せきとして喜びもひとしおであることを伝えましょう。

お祝い金、祝いの品は無理をしすぎない

お祝い金や祝いの品も、親せきだからと奮発する必要ありません。多額すぎるとかえって相手に負担をかけてしまいかねません。お祝いを送る場合は、挙式の1週間前までに自宅または新居に送るのが正式ですが、最近では、品物は特に用意せず、挙式当日にお祝い金を持参するほうが、主流になっています。

当日は招待客であり、同時に主催者でもある

結婚式当日も、一般の招待客と同様に新郎新婦から”もてなされる側”ですが、一般客から見れば親族は”もてなす側”つまり主催者側です。会場内での立ち居ふるまいや発言には注意します。ひとりでいる招待客に声をかけたりなど、心配りも必要です。また、スピーチなどを頼まれた場合は、新郎新婦を
引き立てると同時に、列席された招待客への感謝の意を述べることを忘れずに。


当日は、招待客に声をかけるなど主催者側としての心配りも忘れずに。

気をつけよう! 口出しや不平を言わない

幼いころから知っていたり、特別に親しかったりすると、よくも悪くも本音が言いやすいものです。しかし、よかれと思っでも、挙式や披露宴に口出
しするのはNG。新郎新婦を困らせるだけです。本人たちはこの日までに準備や打ち合わせを数多くしてきました。それを一変させるアドバイスは、混乱を巻き起こすもとです。
仮にサービスが行き届かないところに気づいたとしても、不満な顔を浮かべたり、不平を言ったりせず、親族として新郎新婦をあたたかく見守りましょう。



披露宴での装い―女性洋装

昼間の肌の露出を控え白い衣装は着ない

礼装には格式とルールがあり、洋装の場合は、時間帯によって装いを変えるのが正式ですが、日本ではあまり気にする必要はありません。覚えておきたいことは挙式や昼の披露宴では肌の露出を控えること、花嫁の色である白は着ないことの2点です。

アフタヌーンドレス

両家に失礼のない装いであることがたいせつです。一般の招待客よリフォーマルな印象になるよう、正礼装または準礼装のアフタヌーンドレスが基本。

コーディネートスタイル

新婦よりも控えめで上品かつエレガントに装います。ノースリーブや背中が開いたものはなるべく避け、挙式時はショールなどを羽織って肌の露出は控えましょう。黒い服なら、アクセサリーなどでさし色を加えること。


披露宴での装い―親族の女性和装

親族の和装の正礼装は留めそでか振りそで

正式な席で身につける和装には、着物の種類ごとの格式や着てもよい立場や場所などのルールがはっきりしています。そのルールは洋装よりも明快で、あまり迷うことなく選べます。
既婚の親族は黒留めそで、未婚であれば振りそで、一般招待客は色留めそでや訪問着を着るのが一般的です。

既婚の方の装い

未婚の方の装い


披露宴での装いー一般招待客の女性和装

既婚か未婚で装いが変わる訪問着ならどちらもOK

和装は既婚か未婚かで装いが変わりますが、訪問着なら柄によっては気軽なパーティーから格式のある結婚式まで着ることができます。
和装での列席では格調の高い吉祥模様などを選び、帯は袋帯を二重太鼓に結びにするなどするとよいでしょう。

主賓クラス・既婚

色留めそで
五つ紋付きは黒留めそでと同クラス。主賓クラスでの出席なら三つ紋や一つ紋の準礼装が無難。帯はおめでたい柄の袋帯を二重太鼓で結びます。

未婚

振りそで
親族、一般招待客どちらにも対応する若い未婚女性の正礼装。大振りそでではなく、中振りそでを着るのがエチケット。

未婚・既婚 問わず

訪問着
未婚、既婚も、年齢の制限もなく利用範囲の広い着もの。準礼装として着る場合は、格調の高い古典柄のものを選んで。三つ紋または一つ紋など紋をつけると格が上がります。


披露宴での装い-男性

昼でも夜でも着られるブラックスーツが一般的

男性の和装は、紋付き談彰聯ですが、挙式では新郎や両家の父親、媒酌人が着るもので、一般招待客は洋装にするのが一般的。
男性の洋装にも本来は、正式な装いのルールがあります。しかし、日本ではそれほど厳密ではなく、昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードの準礼装とするのが正式とされている程度。しかもかなりあらたまった披露宴でない限り、多くの場合は昼にも夜にも対応したブラックスーツの略礼装です。
ブラックスーツなら、昼間はシルバーグレーのネクタイ、夜はちょうネクタイにするだけで雰囲気が変わります。小物をかえれば慶弔の区別なく着られるため、一着は持っていたいフォーマルスーツです。平服指定なら、ネクタイなどでカジュアルに見える工夫を。

親族・主賓クラス

ディレクターズスーツ
挙式や昼の披露宴なら、昼の準礼装であるディレクターズスーツが最適。シルバーグレーのベスト、やや濃いめのグレータイ、やや明るめのしま柄のズボンと合わせるのが基本。ひとつボタンのジャケットならより正式な印象に。

一般招待客

ブラックスーツ
一般的な挙式や披露宴なら、ブラックスーツが無難。レギュラーカラーのシャツにシルバーグレーのネクタイ、白絹のポケットチーフなどでフォーマル感を出します。



スピーチを頼まれたら

立場や関係を踏まえてスピーチする

スピーチを頼まれたら、まず自分かどんな立場で話すのかを新郎新婦に確認しましょう。
また、招待客の顔ぶれや、スピーチの順番、披露宴のスタイルなども聞いておき、その場にふさわしい話題を考えます。格調高い披露宴であればそれに合った話を、新郎新婦の友人などが中心の気楽なパーティーであれば、堅苦しい内容は避けたほうがよいでしょう。
上司や同僚としてのスピーチならば、新郎新婦の仕事ぶりを紹介し、親族としてならば、本人の幼いころのエピソードを話すなど、自分の立場や新郎新婦との関係を踏まえた内容にします。うけをねらいすぎたり、暴露話をするのはタブーです。具体的なエピソードから、新郎新婦の人柄が相手側の招待客にきちんと伝わる内容を心がけましょう。

もち時間は約3分声に出して練習する

スピーチの時間は、主賓ならば3~4分(原稿1200字前後)、一般招待客は2~3分(同800字前後)が目安。事前に原稿を作成して、声に出して何度も練習しておきます。本番は、原稿を見てもかまいませんが、うつむいたままにならないよう注意します。

[スピーチの流れ]

  1. お祝いのことば
    「ご結婚おめでとうございます」と新郎新婦、両家の親族へお祝いのことばを述べ、招待されたことに感謝の意を伝えて。
  2. 自己紹介
    新郎(または新婦)との関係性を簡潔に述べる。親しい間がらならではのはほえましいエピソードを交えても可。
  3. エピソード
    新郎(または新婦)の人となりがわかるエピソードをひとつだけ話します。年齢や立場の異なる人がいることを考慮し、くだけすぎないで。
  4. はなむけのことば
    新郎新婦の新しい門出への励ましと、末永い幸せを心から祈っているという本人たちを気づかうことばを添えます。
  5. 結びのことぱ
    「本日は本当におめでとうございます」など、最後にもう二度、祝福のことばをかけて締めくくりましょう。

 


招待客のスピーチの文例

[新郎の上司が述べる]

鉄太郎君、華子子さん、ご両家の皆さま、本日はおめでとうございます。
ただいまご紹介にあずかりましたように、新郎の佐嘉君と同じ部署に勤務しております陸奥五郎と申します。
佐嘉君はたいへん仕事熱心な青年で、ご自分の仕事を完ぺきにこなすだけでなく、仲間のサポートも進んでしてくれます。また、非常にめんどう見がよく、悩みを抱えている後輩をさりげなく飲みに誘い、相談に乗ってあげるなどしているようです。
こんな佐嘉君ですから、自身も佐嘉君をおおいに頼りにしておりまして、つい先日も退社時間の間際に、めんどうな書類を頼んだことがありました。金曜日でしたから、もしかしたら華子さんとのデートの予定があったかもしれませんのに、彼はいやな顔ひとつせず、快く引き受けてくれました。もしも約束がキャンセルになっていましたら、その責任はすべて私にありますので、華子さん、どうか佐嘉君を許してあげてください。
華子さんというすぱらしい伴侶を得て、佐嘉君は今まで以上によい仕事をしてくれるものと確信しております。どうかお互いに助け合い、いたわ咲合って、幸福な家庭を築いてください。
おふたりの末長いお幸せを祈りまして、私のお祝いのことばとさせていただきます。
本日はまことにおめでとうございます。

[新郎の親戚が述べる]

鉄太郎さん、華子ちゃん、ご結婚おめでとうございます。私は新婦のおばにあたります、鍋島芳子と申します。
おばの口から言うのもなんですが、華子ちゃんは小さいころから心の優しい、それでいて芯の強い子でした。
小学校5年生のころだったと思いますが、学校の帰りに華子ちゃんが子犬を拾ってきました。雨に濡れてふるえていたのを見て、放っておけなかったそうです。
私の姉である華子ちゃんの母親は、実は犬があまり好きではなく飼うことはできないと伝えたのですが、華子ちゃんは「私がちゃんと世話をするから」とがんばりました。
姉はついに根負けして、その子犬、ジョンは無事に鍋島家の一員になったというわけです。
約束どおり華子ちゃんはジョンの世話をりっぱにこなし、今では姉もすっかり犬が大好きになっております。
お話をうかがいますと、鉄太郎さんも大の動物好きとのこと。そんなおふたりのことですから、きっとあたたかい家庭を築けるものと信じております。
ジョンも今ごろ鍋島家で昼寝をしながら、おふたりを祝福していることでしょう。本日はほんとうにおめでとうございます。

披露宴の係を務める

当日の係を頼まれたら快く引き受ける

司会や受付など、当日の係を頼まれたら、ふたりの気持ちに応えて、快く引き受けましょう。与えられた役割をきちんと果たすために、大切なのは事前の打ち合わせです。本人たちの希望を聞いて、細かく段取りを立てて、当日にそなえます。
当日は最終の打ち合わせも兼ねて、遅くても開始1時間前までには会場に入るようにします。遅刻することのないように、余裕をみて家を出ましょう。


当日の服装は、和装でも洋装でもOK。目立ちすぎないフォーマルな装いを心がけます。

[必要な係と役割]

  • 司会
    司会は、引き受けたからには、心してかかるべき大役。新郎新婦の思い出に残る楽しい披露宴にするためにも、ていねいに打ち合わせを重ねましょう。披露宴のイメージや、演出について新郎新婦と話し合い、当日のタイムテーブルをつくります。流れが決まったら台本をつくって何度か予行演習をしましょう。
  • 受付係
    当日、遅れる予定の出席者や欠席者がいないかなど、招待客名簿を最終確認。早めに芳名帳、筆記用具、席次表を用意します。招待客が到着したらご祝儀を受け取って記帳をお願し、全員が受付をすませたらご祝儀と芳名帳をまとめて会計係に渡します。
  • 撮影係
    特にどんなシーンを撮って欲しいかを事前に新郎新婦に聞き、それを踏まえて撮影プランを練ります。できれば会場の下見に同行して会場のようすを確認しておくとよいでしょう。何人かで撮影するなら役割分担も決めておくこと。バッテリーの確認や撮影機材のチェックも入念に。
  • 会計係
    受付から預かったご祝儀をそのまま親族に渡すのか、係が集計をするのかなど、事前に新郎新婦やご両親と決めておきます。当日は披露宴の開演時間を15分くらい過ぎたら受付にご祝儀を取りに行き、もっているのが心配な場合は、ホテルのセーフティーボックスなどに預けます。

MEMO 当日会場に入ったら

まずは新郎新婦、ご家族にお祝いのあいさつをします。次に会場の下見をしておきます。招待客からたずねられることも多いので、トイレや控え室、クローク、公衆電話などの場所を把握しておきましょう。そして、それぞれの役割を細かく最終チェックして、もち場につきます。最後にもう一度身だしなみを整えて本番を迎えましょう。


披露宴の余興を務める

披露宴の雰囲気にふさわしい演出をする

斜興を頼まれたら、快く引き受けて、披露宴を盛り上げるように努めましょう。新郎新婦から「ギターを弾いて」「ぜひ手品を」などのリクエストがあれば、それに応えます。
特に要望がなければ、自分の得意とするものを披露。特技でなくてもゲームやクイズなど参加型の演出にするのもよいでしょう。ただし、会場や列席する招待客の雰囲気にふさわしいかどうか、新郎新婦に相談、確認してから進めるのが前提です。


招待客の皆が楽しめる余興を考えて、会場を盛り上げましょう。

[人気の余興]

  • マジック
    年齢問わず、だれでも楽しめる余興のひとつ。腕に自信があるなら、マジックを披露して間近で見てもらっても○。最後にタネあかしをしても、場がなごみます。
  • ダンス
    日舞やフラメンコ、ヒップホップなど。うけてもアンコールには応えず、時間内に終わらせます。踊るスペースがどの程度あるか、床の状態なども合わせて事前のチェックを。
  • 記者会見
    芸能レポートさながらの記者会見を再現。ふたりに結婚指輪を見せてもらったり、出会いのエピソード、プロポーズのことばなどを単刀直入に質問して場をわかせましょう。
  • クイズ
    新郎新婦に答えてもらう心理ゲームや、本人たちにまっわるクイズを招待客に出題したりすると、楽しい出しものになるでしょう。事前準備をしてきちんと進行して。
  • 生演奏
    新郎新婦のリクエスト曲や思い出の曲を演奏。新郎または新婦も加わるというサプライズ参加も盛り上がります。ただし、ジャンルやテンポ、音量には配慮を。
  • 映像を使った演出
    ビデオレターや映画のシーンを独自に吹きかえてつなげるなど、映像で“魅せる”出しもの。映像設備の有無や、進行のさまたげにならないか、確認しておくこと。

気をつけよう! 内輪うけや下品な内容は避ける

いくら新郎新婦に楽しんでもらいたいからという理由でも、内輪うけや下品な内容はタブーです。披露宴の場がしらけムードにならないように、また
新郎新婦も参加できる、だれもが喜ばれる演出が望ましいといえます。
どんな余興でも、始める前に、新郎新婦とご両親にはひと言お祝いを述べましょう。



披露宴当日のマナーー会場に着いたら

開宴30分前には会場に到着する

会場までのアクセスはインターネットで調べるなど、事前に確認しておきましょう。披露宴の開宴30分前には会場に着くようにし、会場で着がえる場合はその分の余裕をもって家を出ます。遅刻する場合は、会場に連絡して、受付係や式場のスタッフに言づけます。
会場に着いたら、コートや荷物をクロークに預け、ハンドバッグのみにまとめます。

受付ではお祝いのことばを添え開宴までは控室で待つ

披露宴が始まる15分くらい前には、受付をすませます。受付では先に名乗って受付係が出欠をチェックしてから、「本日はおめでとうございます」とお祝いのあいさつをします。
次にお祝い金を手渡します。祝儀袋をふくさから出し、表書きを先方に向けて両手で差し出します。最後に芳名帳に名前を記入して、席次表などを受け取り、控え室で待ちます。

[披露宴当日の流れ]

  1. 会場入り
    開宴の30分前に到着してクロークに荷物を預けます。貴重品や化粧道具はバッグひとつにまとめて。
  2. 受付
    受付係にお祝い金を渡し、芳名帳に記名。祝儀袋は両手を添えて受付係のほうへ向けて渡します。
  3. 控え室で待機
    受付開始まで、または受付をすませたら、控え室で披露宴が始まるまで待機します。
  4. 入場。着席
    スタッフの指示にしたがって速やかに入場。席次表にしたがって、指定された席に座ります。
  5. 披露宴

    宴を盛り上げるように努め、心から祝福します。テーブルマナーを守り、周囲との歓談も楽しんで。
  6. 退席、退場
    席を立ち、出口で新郎新婦にお祝いのことばを添えます。長話や、はしゃぎすぎに注意。
  7. 会場を出る(二次会に向かう)
    速やかに会場を後にし、二次会に出席する場合は、会場と開宴時間を確認してから移動します。

 


披露宴当日のマナー 開宴から終了まで

披露宴が始まったら積極的に盛り上げて雰囲気作りを

披露宴が始まり、乾杯するまでは、来賓のあいさつやスピーチに耳を傾け、厳粛な雰囲気を保ちます。乾杯は全員起立して、新郎新婦のほうを向いて「乾杯」と唱和。このとき、通常の乾杯とは違って周囲の人たちとグラスを合わせず、お酒が飲めない人もグラスに口をつけるのがマナーです。
乾杯がすんだら歓談と食事を楽しみ、余興に拍手を送るなど、楽しい雰囲気づくりを心がけましょう。


初対面の人にも、積極的に声をかけて、なごやかなムードづくりを心がけて。

披露宴が終了したら速やかに退場する

披露宴が終了したら、同じテーブルの人にあいさつをして、速やかに退場します。祝宴の余韻のなか、友人と歓談したくなるかもしれませんが、会場を出てからにしましょう。
退席の際には、用意された引き出物といっしょに、席札やメニューなども記念にもち帰るようにします。席に飾られた花ももち帰れる場合がほとんどです。退席の順番に特に決まりはありませんので、準備ができた人から退場します。
出口では見送ってくれる新郎新婦、両親、媒酌人に「本日はお招きありがとうございました」とお礼を述べます。新郎新婦と話をしたい場合も「素敵な披露宴でしたね」など手短にすませて、流れを止めないように気をつけましょう。

気をつけたい! 披露宴で避けたい立ち居ふるまい

招待客のマナーQ&A



冠婚葬祭早引き事典シリーズ

① 教えて 祝儀袋の表書き
② 喜ばれる 中元・歳暮の贈り方
③ バッチリ決める!訪問のマナー
④ 大切なお客様の おもてなし
⑤ おいしくいただくテーブルマナー
⑥ 『手紙の書き方』これで解決!
⑦ これで安心!結婚式に招待されたら!
⑧ 仲人を頼まれたら
⑨ 婚約・結納のしきたり
⑩ 結婚披露宴のプランニング
⑪ 結婚式挙式のプランニング
⑫ 出産から成人まで!わが子のお祝いごと
⑬ 大切にしたい人生の記念日・お祝いごと
⑭ 暮らしの歳時記
⑮ お葬式参列のしきたり
⑯ ご臨終!突然「遺族」になったら
⑰ 仏式のお通夜・お葬式
⑱ 神式・キリスト教式のお葬式
⑲ 終活・生前にしておきたいこと
⑳ お葬式 Q&A よくあるご質問
㉑ お葬式が終わってからのこと
㉒ お墓と納骨のこと
㉓ 四十九日・年忌法要の行い方

 

 

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