忍者(ニンジャ・Ninjya)熊若【日本の侍(サムライ・Samurai)】

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戦国時代に実在した忍者 熊若 くまわか

  • 氏名 熊若 くまわか Kumawaka
  • 生没年 不詳
  • 武田氏の「透波」
  • 主 飯富虎昌
  • 技 早駆けの達人

熊若は甲斐(山梨県)の透波(すっぱ・忍者)で、武田信玄(たけだしんげん)の重臣・飯富虎昌(おぶとらまさ)1)飯富虎昌(?~1565)信虎・信玄の二代に仕えた甲斐武田氏譜代の家老衆のひとりで、信濃佐久郡の内山城主。永禄8(1565)年、信玄の嫡男・義信が謀反を企てた事件に連座して自害した。に属していたといいます。

なお、『甲陽軍艦(こうようぐんかん)』には天文11(1542)年の瀬沢の戦い(せざわのたたかい)の直前、信玄が透波70人を召し抱え、そのうちの優秀な者を板垣信形(いあがきのぶかた)2)板垣信形(?~1548)武田信玄の臣で、武田氏の親族衆。天文17(1548)年2月14日、村上義清(むらかみよしきよ)と信濃上田原で戦い討ち死にした。、飯富虎昌、甘利虎泰(あまりとらやす)3)甘利虎泰(?~1548)信玄の臣で、甲斐武田氏譜代の家老衆のひとり。天文17(1548)年2月14日、村上義清との信濃上田原合戦で戦死した。に各10人ずつ預けたと記されています。浅井了意の『伽婢子(おとぎぼうこ)』によると、永禄4(1561)年の川中島の戦い直前、割ケ岳城(わりがたけじょう・長野県信濃町)攻略の際、虎昌は迂闊にも軍旗をもたないまま軍をすすめてしまったことに気づきました。虎昌の指令を受けた熊若は、割ケ岳から甲斐までの往復64里(約256キロ)を二刻(約4時間)で走破し、軍旗を携えて戻ってきたといいます。いささか誇張が過ぎる話ですが、それだけ超人的な早駆けの達人であったということでしょう。

そんな熊若にしばらくして、信玄が秘蔵していた『古今和歌集』盗難事件の嫌疑がかけられました。もちろん、熊若は一切関与していません。盗み取ったのは加藤段蔵(かとうだんぞう)だったのです。熊若は段蔵を捕らえ、身の潔白を証明したといいます。なお、段蔵が少女を攫う(さらう)話、熊若が真犯人を探し出して無実を証明する話など、類似した説話が中国の『田͡彭郎(でんほうろう)』という書物のなかにあるといいます。

さらに阿新丸(くまわかまる・日野邦光・ひのくにみつ)なる者が苦心惨憺の末に父・日野資朝(ひのすけとも)4)日野資朝(1290~1332)後醍醐天皇の近臣で、天皇の討幕計画に参画。のちに幕府に捕らえられ、殺された。の仇を討つという話が南北朝の動乱を描いた『太平記』のなかにあり、全国各地にこの阿新丸にまつわる伝説が残っています。『伽婢子』に記されている透波・熊若の話は、中国の『田͡彭郎』や『太平記』、あるいは阿新丸伝説の翻案である可能性も否定できませんね。


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脚注   [ + ]

1. 飯富虎昌(?~1565)信虎・信玄の二代に仕えた甲斐武田氏譜代の家老衆のひとりで、信濃佐久郡の内山城主。永禄8(1565)年、信玄の嫡男・義信が謀反を企てた事件に連座して自害した。
2. 板垣信形(?~1548)武田信玄の臣で、武田氏の親族衆。天文17(1548)年2月14日、村上義清(むらかみよしきよ)と信濃上田原で戦い討ち死にした。
3. 甘利虎泰(?~1548)信玄の臣で、甲斐武田氏譜代の家老衆のひとり。天文17(1548)年2月14日、村上義清との信濃上田原合戦で戦死した。
4. 日野資朝(1290~1332)後醍醐天皇の近臣で、天皇の討幕計画に参画。のちに幕府に捕らえられ、殺された。
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