サイトアイコン はやぶさ宝石箱

夢を追う!民間ロケット(ホリエモンロケット)

ホリエモンロケットMOMO2号機

目次 Contents

ホリエモンロケットって何?

堀江貴文氏が創業したインターステラテクノロジズ株式会社

北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ株式会社」。この会社は、宇宙愛好家団体の活動を引き継ぎ、実業家の堀江貴文さんらが2013年に創業した会社です。同社が開発をすすめているロケットは、通称「ホリエモンロケット」と呼ばれています。

目指すはロケット界のスーパーカブ

同社のホームページによると、そのミッションは「ロケット界のスーパーカブを目指すこと」だそうです。

昨今の宇宙開発は、どんどん小型化が進められていることは知られていますが、それでも運営主体は国家プロジェクトです。莫大な開発費を投入し、高性能・高価格・大容量のロケットばかりです。
同社のこだわりは、普通の町工場にあるような加工機材を使って作れる部品で、世界一低価格でコンパクトなロケットを作ること。
これまで、限られた一部の人しか目指すことができなかった宇宙事業に、民間会社が挑むことに意義がある、としています。カッコいいですよね!

待ち遠しい“誰もが気軽に行ける宇宙”

インターステラテクノロジズ株式会社は、『宇宙はもう 特別な存在ではないということを先陣をきって証明たい』ことをミッションとして掲げているそうです。本当に楽しみです。

インターステラテクノロジズ株式会社の開発の歴史(同社HPより)


観測ロケット「MOMO(モモ)2号機」について

計画の発表

2018年03月28日、インターステラテクノロジズ株式会社から、「観測ロケット「MOMO(モモ)2号機の打上げ実験計画」が発表されました。当初の内容は以下のとおりです。

この計画は、気象条件等により延期を余儀なくされることになります。

延期後の実施計画発表

2018年06月21日、インターステラテクノロジズ株式会社は、4月28日、29日に延期を決定した観測ロケットMOMO2号機の打上げ実験について、下記の通り実施することを発表しました。

そして打ち上げ。その結果は。

2018年6月30日。MOMO2号機は打ち上げのときを迎えました。打上げ見学特設会場「SKY-HILLS」から関係者や多くのファンが見守るなか、MOMO2号機は発射直後に落下して、自身と発射台は炎上してしまいました。

失敗です。

当日の産経ニュースでは、以下のとおり炎上の様子を伝えています。

「北海道大樹町のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」は30日早朝、同町の実験場で小型ロケット「MOMO(モモ)」2号機の打ち上げを行ったが、直後に落下して爆発炎上し、失敗した。同社によると、けが人はいないという。
民間企業が単独で開発したロケットでは日本初となる高度100キロ以上の宇宙空間到達を目指したが、昨年7月の初号機に続く2度目の失敗となった。
成功すれば、これまで国主導だった日本の宇宙開発に民間が本格的に参入する節目となるはずだった。
2号機は当初、今年4月に打ち上げる予定だったが、直前に機体のバルブを動かすための窒素ガスに漏れが見つかり延期。機体の設計を一部見直し、今回の打ち上げに臨んでいた。
計画では、打ち上げ約4分後に宇宙空間に到達。その後は地球の重力で落下し、同約7分後に北海道沖の太平洋に着水する予定だった。
MOMOはエタノールと液体酸素を燃料に使う1段式のロケットで、全長10メートル、重量約1トン。重さ20キロの荷物を運ぶことができ、2号機は高知工科大が開発した観測装置などを搭載していた。
同社は元ライブドア社長の堀江貴文氏らが創業。MOMOの技術を生かして超小型衛星用のロケットを開発し、宇宙ビジネスへの参入に向けて平成32年にも打ち上げることを目指していた。
初号機は強い圧力がかかる高度約10キロで機体が破損し、通信が途絶したためエンジンを緊急停止した。機体の強度不足が原因とみられ、改良した2号機で再挑戦した。」(産経ニュース:2018年6月30日より)

失敗直後の記者会見・談話

稲川貴大社長の記者会見

2018年6月30日の日本経済新聞ニュースによると、インターステラテクノロジズ株式会社の稲川貴大社長は「明確な失敗。現時点で原因は特定できないが、メインエンジンに不具合があった可能性がある」と説明のあと、「原因を究明して3号機などに生かしたい」と次の挑戦に意欲を示されたそうです。

堀江貴文氏の談話

インターステラテクノロジズ株式会社の創業に携わった実業家の堀江貴文氏は「ロケット分野の(研究開発から事業化に至るまでの)デスバレー(死の谷)を越えられた会社は米スペースXくらい。これを越えたい」と述べた、とも伝えられています。

夢はあきらめない!頑張れ!民間ロケット

民間による宇宙空間の開発計画は、これからも粘り強く続けられることでしょう。次世代の子どもたちに、身近な宇宙として継承できるよう、応援していきたいものです。

夏のロケット団 ファンクラブのご案内

インターステラテクノロジズ株式会社では、ロケットの開発状況レポートや、メンバーの知られざる素顔など楽しい情報を定期的に配信するなど、より多くの方に宇宙をもっと身近に感じていただくためのファンクラブが設けられています。クラブの名は「夏のロケット団」。興味がおありの方は加入してみられませんか。

特典

会費

  学生会員
(500円 / 月)
レギュラー会員
(1,000円 / 月)
プレミアム会員
(10,000円 / 月)
会員限定情報
ファンクラブ会員証
オリジナルステッカー
オリジナルTシャツ  
限定イベントご招待  

 

インターステラテクノロジズ株式会社の概要


<ここからの記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「インターステラテクノロジズ」の一部を素材として二次利用しています>

打ち上げ実績一覧

No. 名称 打ち上げ日時(日本時間) 全長 重量
1号機 はるいちばん 2011年3月26日7時30分 3489mm 24 kg
2号機 なつまつり 2011年7月23日11時0分 3900mm 20 kg
3号機 ゆきあかり 2011年12月17日12時0分 3800mm 30 kg
4号機 いちご 2012年7月28日11時56分 4100mm 69 kg
5号機 ひなまつり 2013年3月29日7時36分 4038mm 107 kg
6号機 すずかぜ 2013年8月10日7時50分 4322mm 113 kg
7号機 ポッキーロケット 2013年11月11日11時11分 3300mm 23 kg
8号機 MOMO初号機 2017年7月30日16時31分 8500mm 900 kg
9号機 MOMO2号機 2018年6月30日 9900mm 1000kg

 

No. エンジン 到達高度 結果 備考
1号機 100kgf級衝突型エンジン 約461m 成功 当初は12日に打ち上げ予定だったが、東日本大震災の影響で延期、
機体はCAMUIロケットを転用している。
2号機 100kgf級衝突型エンジン 約1500m 成功  
3号機 100kgf級衝突型エンジン 約1000m 成功  
4号機 200kgf級ピントル型エンジン 約1270m 部分的成功 エンジンの大型化により、機体もオリジナル設計に移行した。
打ち上げは成功したものの、海上での機体回収に失敗。
5号機 500kgf級ピントル型エンジン 失敗 機体が離床せず、ランチャー上で炎上爆発、
燃料タンクより下側の機体を焼損した。
6号機 500kgf級ピントル型エンジン 約6535m 成功 機体上部は「ひなまつり」から流用している。
7号機 100kgf級衝突型エンジン 1126m 成功 「みんなで飛ばそう!Pocky Rocketキャンペーン」による打ち上げ。初の商業打ち上げ。
8号機 1200kgf級ピントル型エンジン 約20km (推定) 部分的成功 打ち上げから約66秒後にテレメトリーが途絶
9号機 液体ロケットエンジン 100km超 失敗 打ち上げ数秒後にエンジンが停止し落下し炎上。

<ここまでの記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「インターステラテクノロジズ」の一部を素材として二次利用しています>

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で「がばいはやぶさ」をフォローしよう!

モバイルバージョンを終了